大槻俊 壺型 後手急須 050
大槻俊 壺型 後手急須 050
四日市市の若手急須職人・大槻俊さんの作品。
大槻さんは「美しくきめ細かい肌」の作品を作られる作家さん。
お茶好きな方なので、ご自身の欲しいサイズや形状の急須を作ったそうです。
教えをいただいた作家「山本 広巳」さんの技術を随所に見ることができます。
・厳選された細やかな土
・つまみが丸く長めで持ちやすい蓋
・繊細な作りの茶漉し
・フィット感が絶妙な持ち手
萬古焼の急須です。
朱泥:高温酸化焼成を2度した品
新品はマットな風合いで落ち着いた印象。
使うほどに艶が出始め、味わい深くなります。
急須の蓋は印籠蓋となっています。
【つくりかたについて】
大槻さんのお話では、焼成温度は 1180 ℃。
ガス窯で 30 時間 × 3 回 の焼成を施しているそうです。
土は自ら掘り取って生成したものを使っており、きめ細やかで、
出来上がった時の艶のある風合いはそこからも出ていると感じます。
【お取り扱い経緯】
2018年のこと。吉田茶園の園主は、四日市市の萬古焼作家である山本広巳さんのアトリエへ伺いました。そして、山本さんから教えを受けていた作家として、大槻さんを紹介していただき出会いました。穏やかな話し方と急須が好きなんだなという印象を受けたことをよく覚えています。大槻さんの急須自体は2019年から少しずつ購入しはじめ、個人用として使い始めました。
大槻さんの作品づくりは、自ら土を採取して精製し、きめ細やかな土をつくるところから始まります。その土から生み出される急須は、光沢が深く、落ち着いた風合いを持っています。これまで大槻さんの急須を使用してきた身としては、質感、バランス、使いやすさを含め、ここ数年での品質の向上はめざましいと感じます。力強さも増し、目を見張るばかりです。
【陶歴】
大槻俊(Instagram:tuki_shun)
1992 三重県四日市市に生まれる
2016 急須専門窯元 陶山窯へ入所
独学で陶土作りと急須作りを始める
2019 四日市市桜町に制作拠点を移す
2021 12月に独立
以降急須を主とした作陶を行う
【詳細】
容量 145cc / 重さ 94.7 g / 胴径 7.1 cm / 高さ 7.7 cm / 長さ 10.9 cm / 壺口 4.4 cm
※容量は蓋受けまでの満水となりますが、水張力の関係で 5~10 cc ほど前後します。
※多少の裏垂れがございます